みなさま、こんにちは。
毎晩の保湿ケアを入念に行っている、銀座本店の倉崎です。
乾燥と寒さで体調を崩しやすくなる季節なので、ご自愛くださいませ・・・
本日も始めていきましょう。
今日は何の日?せ~~の!
「「「くつの日ーー!!」」」
茶番はこのくらいにして……
今日は、こんなお悩みのご相談がありました。
『この間雨の日に履いてしまったら、革が白くなったり、革の表面がデコボコしてしまいました。
どうにかなりますか?』
ご相談、ありがとうございます。
なるべくなら雨の日を避けて履いていただきたいのですが、
ちょっとした通り雨や、思わぬところで濡れてしまう事もありますよね。
デコボコや白いものは革に含まれていた、塩分などの不純物です。
革が外側から濡れることにより、浸透圧で表面に出てきて結晶化した状態です。
塩が沢山出ている状態ですと、革が固く、クリームも入りづらいので靴にとっては良くない状態です。
そんなとき、黒い靴でしたら「塩抜き」の作業をすることで症状が薄くなります。
ちょうどお預かりした靴があったので、方法をご紹介致します。
①湿らせたティッシュを表面にパックのように貼り付けていきます。
※この時、症状が出ているパーツのステッチの所までしっかりと覆ってください。
はみ出したり、途切れてしまうと、ティッシュの覆われていない部分にまた塩が出てしまいます。
②何枚か重ねた後に、濡れた手で上から少し押さえます。
③そのままティッシュが乾くまで、置いておきます。
濡れたティッシュに塩が移っていくので、乾いたころには薄くなっています。
(まだ抜けきらない場合は、何度かティッシュパックを繰り返してください。)
その後、ティッシュを取ってしっかり乾かしたら、最後に乳化性クリームを入れておしまいです。
デリケートクリームをお持ちの方は、乳化性クリームの前に塗って頂くと更に良いです◎
ご自宅にあるものでも出来る、簡単な方法ですよね。
必要箇所以外の甲革を濡らす必要がないので、余分なダメージも防げます。
もしご不安でしたら、私どもにお預け頂ければ作業いたしますので、ぜひご検討ください。
そのほかのご相談、靴の雑談、本社研修の話、何でもお待ちしてます。
だって今日はくつの日なのだから!!
11月最後のくつの日です。
師走の忙しい時期に入る前の今週末に、お手入れをしてみてはいかがでしょうか?
ご来店をお待ちしております♪