お疲れ様でした。
新旧交代の時が来てしまいました。
本社工場1階の一番奥におりました重鎮です。
靴作りにおいて(つま先)をまとめるような機械「トゥラスター」です。
特長としては、
プラスティックを熱で溶解し、接着剤としてホットメルト(不燃性の接着剤)を使用し
アッパーと中底のリブを接着します。
長きに渡り、製造に貢献してくれたグッドイヤー製法でも重要箇所となる
「トゥラスター」機械の交換の日が来たのです。
弊社に来て20年。
それ以前にも、どこかの靴工場で10年~20年ぐらいは頑張っていたと思います。
このキャリアはかなりのベテランの域ですね。
本当にご苦労様でした。
で、この写真はイタリア・オルマック社の最新型「トゥラスター」機械になります。
木型のサイズと左右を自動的に判断するノズルトレーサー機構の採用により、
常に正確な位置にホットメルトが塗布されます。
木型やデザイン毎に吊り込みに必要な諸条件をプログラムして記憶するため、
職人はタッチパネルでプログラムを選ぶだけで、常に最良の吊り込みが行えます。
このように書いてしまうと・・・
タッチパネルで『簡単では?』とか『ボタン押せば』みたいに思われがちですが、
職人も機構の把握や機械のクセなどを読んで、毎日が試行錯誤の連続です。
新旧の「トゥラスター」ですが、価格差はもちろんですが、
職人の感覚よると、一番の違いは圧倒的なパワーの差だと教えてくれました。
旧型は軽自動車で、新型はフェラーリみたいな感じだと言っております。
・・・・・フェラーリ乗った事も無いくせに!!!
それぐらい差があるようです。
軽自動車 様、お疲れ様でした。