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靴下が冷たくて…

2017/06/13

またまた雨の話題ですが、
お問い合わせをいただく内容を載せたいと思っております。
製造側の意見ばっかりだとは言わずに読んでいただければと思います。
先ほどFacebookに載せた内容と同じですが、梅雨時期でおかげさまで
撥水シリーズが売れていますのでこちらにも書かせていただきました。

梅雨に入り、この時期になるとお客様よりお話を戴くことがあります。
それは、撥水シリーズ「シャイン・オア・レイン」について
「濡れてしまった」、「浸みてしまった」という内容です。
せっかく雨用に買ったけど靴下が冷たくなって気が付いたなどです。
確かに「完全防水では無く撥水加工商品だとは聞いているので」と
ご理解はいただいておりますが、
それでも何とかならないかとお問い合わせをいただきます。
いくつかポイントがありますのでお話していきたいと思います。

甲革に撥水加工を施した革を使用しており、
水分に対して耐久性があることから「撥水シリーズ」として販売しております。
しかしながらグッドイヤーウエルト製法の特性上、
パーツ同士の縫い目等から水分が侵入してくる可能性があり、
歩行時に靴が屈曲することで細革(ウエルト)と
甲革(アッパー)とリブ(中底縫い代)を縫い付ける
すくい縫いの糸目から水分が中底等に浸透していく可能性もあります。
「前に買ったのと同じ靴」だけど…とか「同じ素材(シリーズ)」であっても、
使用時の環境の差異により、浸みる靴、浸みない靴と出てしまいます。
木型、素材、油分、環境により、以前の製品と差異が出てしまうことがあります。

日常の対策としましては、皮革用デリケートクリームや
乳化性靴クリーム等による日々のメンテナンスをして頂くことにより、
クリームの成分である油分により微量の水分程度でしたら
更に弾きやすくなる可能性が高くなると思いますのでお手入れしてください。
また、歯ブラシのようなブラシ類で、
細革(ウエルト)部分にもクリームを塗り込んでください。
雨の浸透以外にも今後の修理回数などにも影響が出てきます。
磨くより簡単だからと防水スプレーのご使用は控えるようにしてください。
甲革自体に撥水効果がありますので、成分によっては、
撥水効果を変化させることや落とすことがございます。
あくまでも弊社製品だけのお話ですが。

また、どうしても浸みるとのお客様は、
修理靴で預けて頂ける時に、ひと声掛けてください。
革に密着性のある仕上げ剤を塗布して、多少のお手伝いをいたします。
これから、雨が多くなりますので日々のメンテナンスで、
急な雨にも対応できるようによろしくお願いします。

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