上野店石田です。只今直営店ではメンテナンスBOXフェアとウィンターフェアの同時開催中です。アプリ内クーポン提示で対象の靴が10%OFFになり、さらに木製メンテナンスBOXまで付いてきます。靴を買うにはこれ以上ない機会といえます。とはいえ革靴はサイズ選びが非常に重要、また難しくもありますので、なかなか購入に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。今回のブログでは、そんな方のためにサイズを選ぶうえで重要な3つのポイントをお伝えします。
まず一点目。革靴は履き込むと必ずゆとりが生ずるということです。ゆえに履き始めより若干緩くなることを想定してサイズを選ぶ必要があります。具体的には甲革が軟化し広がることで横方向へ、そして靴の中底が沈むことで上下方向に少々ゆとりを感じるようになります。初めからゆとりのあるサイズで選ぶと将来的にはさらにゆるくなってしまう訳です。とはいえ全ての箇所が一様にゆるくなるわけではなく・・・例えばつま先やかかと等の芯材が入っている部分、ステッチが入ったり革が重なり合ったりして硬い部分はあまり馴染みません。この部分で圧迫感や当たりを感じる靴は注意が必要です。
そして二点目。歩くときにかかとがちゃんと付いてくるかどうか。言い換えれば甲回りからかかとにかけてしっかりとしたホールド感があり、足が固定されているかどうかです。靴を曲げた時にかかとが浮いてしまうようですと足と靴の間に不必要な摩擦が生じ痛みます。そして足の固定が甘いと歩くときに足が前滑りして狭いつま先に突っ込み、指先を痛めます。少々分かり辛いのですが…写真1枚目はかかとが抜けずに付いてきている状態、写真2枚目はやや抜けがあります。靴底に曲がりが付いてくると改善する場合もありますが、始めから抜ける感じがない方がより良いです。
そして三点目ですが、サイズ選びで迷った時は自身の感覚を信じたほうが良いです。つまるところ、履いたご本人がどう感じるかが一番大事です。仮に全く同じ足の形をした人が同じ靴を履いたとしても、その感じ方は様々です。人によって感受性やフィット感の好みが異なるためです。「馴染むと緩くなるので履き始めはややきつめが良い」というのが一般論ですが、常に一般論が正しいわけではありません。フィッティングに関する言説は様々あるものの、最終的には履かれたご本人様の感覚を優先するのが最も有効かつ確実と思います。ご試着の際は納得のゆくまでサイズ違い・木型違いで履き比べていただき、それでも迷う場合は日を改めるというのも一つの方法です。
「Don’t think,feel!」…ご自身の感覚を大切に。良い革靴と出会い良い一年が過ごせますように。
🐼今日は「カラーの日」です