日に日に寒くなり、私の苦手な季節がやってきました
こんにちは上野店の友光です
今回から「〇〇、~について語る」定期的に語りたいと思います
さて、今回のお題はこちら
『M500』マトリックススパイダー
まずは一度見たら忘れないであろうこの佇まい
目を引く甲革は、姫路のタンナー「山陽」さんとスコッチグレインがコラボして生まれた
その名も「Matrix」
大自然の中で育つ牛には当然ですが傷、虫刺され、血管の跡などが多数あります
生きていた証であるこの跡は革を鞣しても残ってしまいます
そんな跡が多数あることで級外になってしまう革に、手作業で一枚一枚カッティングを施し
「素材を無駄にしない」という観点から、活かそう、作ろうとして生まれたMatrix
そしてMatrixスパイダーの甲革は3枚+1の贅沢仕様
大きいパーツを使うことでカッティングの跡が何とも言えな印象を与え、
青いカラーウエルト&中底オレンジ+クレイジーソールで派手すぎない
個性と主張を楽しんでいただける一足です
(ちなみにST634スパイダーは片足19枚。左右で38枚使ってます)
ST634は入荷した革を余すことなく使い切る観点から生まれた一足なんです
詳しくは「〇〇、~について語る」をお待ちください
私が履いたらこんなエイジングを目指そうかなについて・・・
普段のお手入れは乳化性ニュートラルで色を薄くしていきます
色味が薄くなった段階からカッティングの跡にBLまたはNVを入れこんで
跡を目立たさせ、細身のダメージジーンズに白シャツ&NVジャケットでコーディネート
カッコイイのでは・・・
なんて想像しながら毎日眺めて楽しんでいます
(足元モデルは澤田です)
是非皆さんもお手入れ&コーディネート楽しんでみてください
本日の語るはこれでおしまいです
最後に裏話をご紹介
カッティングは手作業・・・
じつは山陽の担当者と弊社代表の廣川が二日間で10時間かけてやっています
一日5時間、数キロある革を一枚一枚パレットに移動させ、力をかけて
バランスをみながら無数にカッティング
1日100枚~140枚位作業してくれています
ちなみにこの枚数が限度だと言っていました
なぜかって?・・・あまりの重労働から腕が上がらくなる位パンパンに
なってしまうからだそうです(想像するだけでゾッとしますよね・・・)
そんな作業もはじめの2時間位は話をしながら快調に進むそうですが、
時間の経過とともに疲れから会話が少なくなり・・・
最後の方は黙々と作業しているそうですよ
(こないだ社長が笑いながら言っていました)
大変な作業いつもありがとうございます
そんな背景のある素材を使ってできた靴
素敵ですよね
それでは次回の語るもお楽しみに
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12/4~12/29まで冬のメンバーズフェア開催
この靴ももちろん対象です
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🐼今日は「いい鮒の日」だよ。